給湯器の電源

給湯器の電源というのは常に目につく。夜は特にだ。

だからこそ、お互いこだわりがあったのだろう。俺はつけておきたい、彼女は消しておきたい。

俺の意見を通してつけておくことになったのだが、何か違う。気持ち良くない。気持ち悪い。

ただの電源のランプが、俺がわがままを通した象徴となって目立っているのだ。ただのランプだったくせに、情報を持ちやがった。