基本カルトむーびー

主人公が自分が正しいのかわからないまま、見ているものが幻覚なのかどうかすらもわからないままに、四苦八苦する。その過程で神のような存在が確たる方向を時々示してくれる。

でも結局間違っていたのは神のほうだったっていうオチ。

 

愛する人を失ってでもいいし、自らの正義感によってでもいいけど、とにかく誠実な主人公が巨大な危機を知ってしまう。知ったからには自分がどう周りの目に映ろうとも、その危機を取り去ろうと奔放する。全力で。必死で死にかけて主人公は目的を成し遂げる。

成し遂げた結果、それは相手に加担する方向の出来事であったとわかる。(主人公自身はは知らなくてもよいが。)

結局周りに流されているだけに見えていた何も考えていないように見える大衆のほうが正しかったのだ。そして主人公は(それができるだけの)力、意志力があってしまったがために、取り返しのつかないことをしてしまった。

陰謀論とか信じている人がもし社会的に力があったらという話。そして、それを狂っているとバラすのは映画のラスト。

いままでの積み重ねの、歴史的な知恵が正しかったって話。

清廉潔白な純粋なバカがとんでもないことを気づかずしてしまう話。そこらの殺人鬼のほうが、行動力ある純粋バカより社会的に害はない話。

結局youはどちらかを問いかける話。そういった低確率だが、起こり得てしまうものを排除できるのは積み重ねてきた制度だという話。