毒と薬

野狐禅は悩んでいる最中に横道にそれさせる歌だと思っていた。「自分自身の悩みの最中に他人の悩みや、苦労や、心境を聞いてどうなるよ。」って感じで、直面していることから避けて、でもその状態に酔わせる悪い歌。よって毒だと思っていた。

しかし、おそらく薬的な面もあるのだろう。それはたぶん時間を使わせることだ。夜中に直視しすぎると考えが行き過ぎることがある。そんなときに横道にそれさせ、時間を使わせ、朝にする。朝になればまた気分も変わる。用法容量を守るのが大切。